毎日使う水、その先はどうなっている?
秋の気配が少しずつ深まるころ、毎日の暮らしに欠かせない「水」について考える機会がありました。
2025年10月から、名古屋市では水道料金・下水道使用料が改定されました。
水道料金は平均約10%、下水道使用料は平均約11.5%の引き上げです。毎月の暮らしに関わるものだけに、家計への影響が気になるところです。
名古屋市上下水道局では、料金改定の背景として、高度経済成長期に整備された施設の老朽化や更新・耐震化の必要性、物価上昇などを挙げています。
普段は蛇口をひねれば出てくる水。その水がどこから来て、使ったあとどこへ行くのかまで意識する機会は、あまり多くありません。
そこで訪れたのが、名古屋市北区名城にある「メタウォーター下水道科学館なごや」です。
名城公園近く、入館無料の下水道科学館へ

メタウォーター下水道科学館なごやがあるのは、名城公園のすぐ近く。
地下鉄名城線「名城公園駅」から歩いて行ける場所にあり、入館は無料です。
館内は「暮らしと下水道」「下水処理のしくみ」「下水管の維持管理」「災害への備え」「なごやの下水道の歴史と未来」の5つのゾーンに分かれています。
パネルを読むだけではなく、模型などを見ながら、普段は目にすることのできない地面の下の世界を知ることができます。
入口横には金シャチのトリックアートも。
下水道という少し難しそうなテーマの施設ですが、親子で入りやすい雰囲気です。
地面の下ってこうなっているんだ

館内で興味深かったのが、地面の下にある下水管についての展示です。
道路を歩いているときに目にするマンホール。その下にどのような設備があり、家庭から流れた水がどう処理されていくのか。
模型を見ると、普段歩いている街の「下側」が少し見えてきます。
施設の外には、各地のデザインマンホールもずらり。
いつもなら何気なく通り過ぎているマンホールも、一度仕組みを知ったあとでは少し違って見えます。
子どもと街を歩きながら「ここにもあるね」と探してみるのも、下水道を身近に感じるきっかけになりそうです。

子どもと一緒だから気づく、身近な下水道
メタウォーター下水道科学館なごやでは、子どもが参加できるワークショップなども開催されています。
大人にとって水道や下水道は「使えて当たり前」になりがちですが、子どもと展示を見ると、素朴な疑問が次々と出てきます。
トイレの水はどこへ行くのか。雨水はどうなるのか。マンホールの中はどうなっているのか。
そんな疑問から、毎日の暮らしを支えている設備へ自然と目が向きます。
水道料金や下水道使用料という家計の数字だけではなかなか見えてこない、街の地下にある大きな仕組み。
実際に模型や展示を見ることで、暮らしとのつながりをイメージしやすくなりました。
水害への備えも、下水道を知る入口に
館内には「災害への備え」を扱ったゾーンもあります。
名古屋市北区や西区で暮らしていると、庄内川や堀川などの河川は身近な存在です。
一方、大雨の際に気をつけたいのは河川の氾濫だけではありません。短時間に大量の雨が降り、下水道などで雨水を排水しきれなくなることで発生する「内水氾濫」もあります。
普段は見えない下水道が、雨の多い日にも私たちの暮らしを支えていることが分かります。
大雨への備えというとハザードマップや非常持ち出し品を思い浮かべますが、「街の水がどう流れているのか」を知ることも、自分たちが暮らす地域を知る入口になります。
名城公園へのお出かけと合わせやすい施設
メタウォーター下水道科学館なごやの魅力は、生活に欠かせないインフラを、親子で気軽に学べること。
入館無料なので、名城公園へ遊びに行く休日に立ち寄るのもよさそうです。
外で遊んだあとに館内で展示を見る。あるいは雨の日のお出かけ先として訪れる。
毎日使う水の向こう側には、普段なかなか見ることのできない設備と、それを維持する仕事があります。
水道料金・下水道使用料の改定をきっかけに訪れたメタウォーター下水道科学館なごや。
家計に関わる「料金」の話から少し視野を広げて、名古屋の街と水の関係を親子で知る時間になりました。
【施設情報】
施設名:メタウォーター下水道科学館なごや
所在地:愛知県名古屋市北区名城1丁目3-3
最寄駅:名古屋市営地下鉄名城線「名城公園駅」
開館時間:9:30~16:30
休館日:月曜日(休日の場合は翌平日)、年末年始
入館料:無料
※施設情報、イベント・ワークショップ等は変更される場合があります。最新情報は公式サイトで確認してください。












