名古屋市北区にある名城公園。
公園南側、名城公園南交差点から西へ向かう歩道沿いには、街路樹として桜が植えられています。
通りを歩いていると、ふと視界に入る春の色。
日常の散歩の中で、季節の変化を感じさせてくれる並木です。

名城公園南側の歩道にある桜並木
歩いてみると、開花の時期や花の色が少しずつ違う桜が混ざっていることに気づきます。
実はこの桜並木、地域で活動する「名城桜の会」によって植えられたものだそうです。
現地で確認できた主な品種は次の通りです。
・椿寒桜(ツバキカンザクラ)
・河津桜(カワヅザクラ)
・十月桜(ジュウガツザクラ)
・大寒桜(オオカンザクラ)
・大漁桜(タイリョウザクラ)
同じ桜でも、花の形や色、咲く時期がそれぞれ違います。
並木をゆっくり歩くと、その違いを自然に見比べることができます。
名城桜の会によって植えられた様々な品種の桜
たとえば椿寒桜は、2月中旬頃から咲き始める早咲きの桜。
濃いピンク色の花が特徴で、比較的早い時期から春の気配を感じさせてくれます。原木は愛媛県松山市の伊予豆比古命神社(椿神社)にあるとされています。
河津桜も早咲きの桜として知られています。
鮮やかな桃色の大きな花と、比較的長く咲くことが特徴です。
十月桜は少し変わった桜で、秋から冬、そして春と年に二度花を咲かせる四季咲きの桜。
小ぶりで控えめな花が、枝のあちこちに静かに咲いていました。
大寒桜はソメイヨシノよりも早く咲く桜で、樹形が整っており、並木向きと言われます。
近隣だと東区・高岳駅近くのオオカンザクラの並木道は有名ですね。
そして大漁桜。
淡い紅白の花が特徴で、その色が「鯛」に似ていることから、大漁を願って名付けられたとも言われています。
潮風にも比較的強く、海辺の公園などでも見られる品種です。
3月上旬の見頃は椿寒桜。風の強い日の散歩で見えた違い(2026年3月4日)
訪れた2026年3月4日は、風の強い日でしたが、並木にはいくつもの桜が咲いていました。
この日もっとも見頃だったのは椿寒桜。
花付きがよく、濃いピンク色の花が枝いっぱいに広がり、並木の中でもひときわ目を引いていました。

一方、河津桜は葉の緑がかなり目立つ状態。
濃いピンクの花と新しい葉の緑が混ざり、青空の下で鮮やかな色合いを見せていました。

十月桜は小さく控えめな花。派手さはないものの、枝のあちこちにぽつぽつと咲く姿に静かな春の気配を感じます。

大寒桜はやや濃いピンク色で、少し下向きに垂れるように咲いていました。

そして三月上旬から中旬が開花の時期と言われる大漁桜は、すでにピークを迎えているように見えました。
淡い紅白の花が枝いっぱいに広がり、並木の中でもやわらかな雰囲気をつくっていました。

同じ並木でも少しずつ違う、桜の表情
名城公園といえば、春にはソメイヨシノの花見を思い浮かべる人も多いかもしれません。
しかし名城公園南側の並木を歩いてみると、ソメイヨシノの前にも、すでにいくつもの桜が咲き始めていることに気づきます。
濃いピンクの花、小ぶりな白い花、葉と一緒に咲く花。
同じ並木でも、木ごとに少しずつ違う表情があります。
いつもの道でも、足元を少しゆっくり歩くだけで、季節の移り変わりが見えてくる。
名城公園南側の桜並木は、そんな早春の変化を静かに教えてくれる場所のひとつになっています。
【施設情報】
名城公園
名古屋市北区名城一丁目 名城公園南交差点角付近
名城公園の四季はこちらでもご紹介しています。



名城公園を散歩したあと、周辺のグルメスポットに立ち寄るのも楽しみのひとつです。
名城公園周辺のグルメはこちらの記事でも紹介しています。



