名古屋市北区金城にある多奈波太神社では、毎年8月上旬に例大祭が行われています。
江戸時代から続く七夕行事として地域に受け継がれてきた、名古屋市北区の夏を象徴する年中行事のひとつです。
短冊が揺れる境内、子どもたちが笹を奉納する朝の風景、夕方から始まる縁日。
派手さとは少し違う、地域に根付いた夏の時間が流れます。
※その年の開催日程や催し内容は、年度ごとの開催情報記事で紹介しています。
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多奈波太神社に受け継がれる、地域の七夕行事
七夕というと7月7日を思い浮かべますが、もともとは旧暦で行われていた行事です。
多奈波太神社でもかつては旧暦七夕に近い日程で行われていましたが、現在は地域の参加しやすさを考え、8月第一土曜・日曜を中心に開催されるようになったそうです。
例大祭の日に見られる境内の景色
祭りの朝には、近隣の子どもたちが笹飾りを持って町内を歩き、神社へ奉納します。
普段は落ち着いた空気の境内ですが、この日は笹竹と短冊が並び、七夕らしい景色に変わります。
地域の七夕行事で書かれた短冊が奉納されることもあり、その数は数千枚にのぼることもあるそうです。

子どもたちも楽しみにしている夜店と音楽の時間
夕方からは夜店が並びます。
金魚すくい、輪投げ、射的、かき氷、みたらしなど、昔ながらの屋台が中心。
地域のお祭りらしい、どこか懐かしい雰囲気があります。
境内では音楽演奏などが行われることもあり、夏の夕方らしい穏やかな時間が流れます。

縁結び・安産・子育ての神様としての信仰
主祭神の天之多奈波太姫命は、機織りの神様。
糸を織り合わせることから縁結びの象徴ともされ、安産や子育ての神様としても信仰されています。
境内には「乳イチョウ」と呼ばれるご神木もあり、子育てや母乳にまつわる信仰の象徴として知られています。

江戸時代から続く七夕文化を、次の世代へ
多奈波太神社の七夕祭りは、江戸時代の地誌にも記録が残るほど古くから続く行事です。
現在も、地域の小学校との連携や文化継承の取り組みなど、次の世代へつなぐ活動が続けられています。
昔からある行事が、今の暮らしの中でも自然に続いている。
そんな風景が、地域の中に残っています。
地域に続く行事として

地域の小さなお祭りは、派手さだけでは測れない価値を持っています。
子どもたちにとっての原風景になったり、久しぶりに顔を合わせるきっかけになったり。
多奈波太神社の例大祭も、そんな時間を積み重ねながら、これからも地域とともに続いていく行事のひとつです。
多奈波太神社について
所在地:名古屋市北区金城4丁目13-16
アクセス:
・名城公園駅から徒歩圏内
・黒川駅から徒歩圏内
※例大祭は例年8月上旬に開催されています
※最新の開催日程・催し内容は年度ごとの開催情報記事をご確認ください
