名古屋めしの中でも、根強いファンを持つご当地ラーメン「好来系」。
その名店のひとつとして知られていたのが、西区浄心で昭和60年から営業していた「薬膳ラーメン 招福軒」です。
2019年に体調不良を理由に閉店したため、「もうあの味は食べられない」と感じていた方も多かったのではないでしょうか。
そんな招福軒が、約4年の時を経て2023年11月、名古屋市北区・萩野通で営業を再開しました。
西区浄心から北区萩野通へ。4年ぶりの再スタート

新しい店舗は、黒川エリアにも近い名古屋市北区萩野通の住宅街の一角。
かつての浄心から場所を移しつつも、再開を知った人たちが次々と足を運んでいます。
開店時間の10時30分には、ほどなく満席に。
祝い花やメッセージが並び、長く待ち望まれてきた店であることが感じられました。
明るく清潔感のある店内。今の暮らしに寄り添う空間へ

以前の店舗は、昭和の空気感が色濃く残る佇まいでしたが、今回の店舗は明るくすっきりとした印象。
席数はカウンターのみ7〜8席ほどとコンパクトながら清潔感があり、女性一人や子連れでも入りやすそうな雰囲気です。
長年のファンも、今回初めて訪れた人も共通して、復活に胸を躍らせている、そんな印象でした。
好来系らしい、変わらないシンプルなメニュー
注文は券売機での前払い制。
メニューは好来系らしく、とてもシンプル。
チャーシューメンの「松」をはじめ、「桐」「竹」「寿」といった区分で、トッピングと量が分かれています。
そば多しにすると“大”が付くのも、昔から変わらないスタイルです。
名物の湯切りも健在。待つ時間ごと味わう
招福軒の味を築いてきたのは、15歳で「好来」に弟子入りし、23歳で両親とともに独立した先代店主。
体調を崩し浄心の店舗が閉店した後、その味を「どうしても残したい」と動いたのが、当時の常連客だった現店主。
弟子入りを志願し、修業を重ね、2023年にオーナー兼店主として招福軒を復活させました。
現在も、先代は厨房に立ち、変わらぬ技を伝えています。

招福軒といえば、スープの味わいを損なわないため、長い湯切りが有名です。
眺めていると、
「ああ、この長い湯切り、今も変わらないんだな」と思う。
そのことが、復活を実感させてくれます。
あっさりと、じわじわ。薬膳ラーメンの味わい
運ばれてきたラーメンは、丼になみなみと注がれた濁りのあるスープが印象的。
見た目よりも軽く、口当たりは穏やかです。

あっさりしていながら、飲み進めるほどに深みを感じるスープ。
もちもちの麺、食べごたえのあるチャーシュー、歯ごたえのある太めのメンマも健在でした。

好来系らしい、滋味深さのある味わいで、
食べ進めるほどに、体にすっとなじんでいきます。
食後もしばらく、その感覚が残りました。
「食べたいと思ったときに」。今ある一杯を
閉店から4年以上。
もう一度食べられるとは思っていなかった人にとって、今回の再開は特別な出来事です。
名古屋市北区・萩野通で、新たな形で続いていく招福軒。
変わらない一杯に、改めて出会える場所です。
【店舗情報】
店名 薬膳ラーメン 招福軒
住所 名古屋市北区萩野通2-17-1 フォレスト萩野通1-A
駐車場は店舗前でなく隣のコインパーキングをご利用ください。(補助あり)
電話番号 052-358-6661
営業時間 10:30~ L.O14:30
定休日 日 月
公式インスタグラム
※本記事は取材時点の情報に基づいています。現在はメニューや価格、その他の状況が異なっている場合がありますので、ご利用の際は最新情報をご確認ください。
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