名古屋市で始まった「赤ちゃんへの絵本プレゼント事業」
名古屋市では、令和6年8月から「赤ちゃんへの絵本プレゼント事業」がスタートしました。
赤ちゃんの“図書館デビュー”を応援する取り組みで、司書さんが選んだ名作絵本の中から1冊をプレゼントしてもらえる、とても温かい事業です。
私自身、子どもが小さかったころに絵本の読み聞かせをたくさん楽しんだ記憶があります。
お膝に抱っこしてページをめくる時間は、内容が理解できなくても、声や表情のやわらかさがしっかり伝わる大切なコミュニケーションでした。
絵本は心の栄養とも言われ、地域の子育て家庭に嬉しい取り組みだと感じます。

対象になるのはどんな赤ちゃん?
プレゼントの対象となるのは、次の3つをすべて満たす方です。
- 令和6年4月1日以降に生まれた赤ちゃん(3歳未満)
- 名古屋市在住
- はじめて赤ちゃんの図書館貸出カードを作る(または作った)
窓口で気軽に申し込むことができます。図書館カードをつくる機会がそのまま“絵本との出会い”になるのが素敵ですね。
母子手帳・健康保険証・マイナンバーカードなど、赤ちゃんの名前・住所・生年月日が確認できるものを持参すればOKです。
図書館司書が選んだ“初めての絵本にぴったり”の3冊
贈られる絵本は、ロングセラーの中から厳選された3タイトル。
- 『くだもの』平山和子(福音館書店)
- 『ぴょーん』まつおかたつひで(ポプラ社)
- 『ぞうくんのさんぽ』なかのひろたか(福音館書店)
どれも発行から20年以上愛され続け、絵だけでも楽しめる名作ばかり。
ご家族に視覚障害のある方がいる場合は、点字シール付き絵本に変更できるなど、やさしい配慮もあります。
プレゼントがもらえるのは名古屋市内の図書館&自動車図書館
鶴舞中央図書館をはじめ、名古屋市内21館すべての図書館と、自動車図書館(市内100か所以上の巡回)で受け取れます。
【北区・西区の図書館はこちら】
北区→北図書館・楠図書館
西区→西図書館・山田図書館
北図書館は、東志賀公園に隣接し、乳幼児向けおはなし会もよく開催されています。散歩のついでにも立ち寄りやすい立地です。
西図書館は区役所や西文化小劇場などが近く、用事のついでに図書館へアクセスしやすいですよ。

現時点での利用状況を聞いたところ、8月は147冊、9月は320冊と事業開始後、順調に伸びているようです。
また、8月の幼児(0〜6歳)の新規登録者数は前年比 123% と大幅に増え、さらに絵本を受け取ったあと、そのまま他の絵本を借りていくケースも。
10月は「なごやっ子読書月間」で貸出可能冊数が10冊に増えるため、赤ちゃん向け絵本が早くも在庫わずかになる館も出そうです。
読書の秋らしい、うれしいにぎわいですね。
図書館の担当者も「絵本プレゼントをきっかけに、親子でたくさんの絵本を楽しんでいただきたい」とお話しされていました。
お散歩がてら、近くの図書館へ行ってみませんか
気候も穏やかでお散歩しやすい季節。
名古屋市北区・西区でも、赤ちゃんと立ち寄れる図書館が各エリアにあります。
赤ちゃんは言葉の意味をまだ理解できなくても、声色やリズム、ページをめくる動作からたくさんの刺激を受け取ります。
私も子育てを振り返ると、乳幼児期の読み聞かせは「ささやかだけど豊かな時間」でした。
絵本プレゼント事業を活用し、赤ちゃんの初めての絵本をぜひ親子で楽しんでみてください。
【問い合わせ】
名古屋市教育委員会事務局 鶴舞中央図書館 奉仕課
TEL:052-741-9811
赤ちゃん絵本プレゼント関連ページ
※本記事の内容は2024年10月時点の名古屋市図書館の情報をもとにしています。
