2025年12月2日から、従来の健康保険証に代わる「マイナ保険証」の本格運用が始まりました。
名古屋市内でも受付での案内が切り替わり、少しずつ制度移行が暮らしの中に入り込んでいることを感じます。
名古屋市北区や西区は子育て家庭と高齢者が多く暮らす地域でもあり、「何が変わるの?」「準備が間に合わないかも」といった声も聞こえてきます。
マイナ保険証の運用が始まり、普段の暮らしに変化が見え始めた
周りの子育て家庭では「子どものマイナンバーカード、まだ作っていない」という声が珍しくありません。
我が家も同じで、手続きや暗証番号の管理を思うと、どうしても後回しになりがちでした…。
兄弟姉妹がいればカードの管理の手間も増えますもんね。
制度が変わるとき、生活者が不安を感じる背景には、こうした“日常の小さな負担”が積み重なっているように思います。
A4資格確認書の扱いにくさ。子育て家庭で生まれやすい“小さなハードル”
2025年11月中旬、我が家に健康保険組合から届いた子どもの資格確認書はA4サイズのペラ一枚。
外出時に持ち歩くことを想定すると、意外と扱いにくいサイズでした。
- 折るとすぐ破れそう
- 財布や母子手帳ケースにきれいに入らない
- 保護のためにクリアファイルが必要
- 荷物がすでに多いと紛れやすい
小さな子どもとの外出はただでさえ荷物が増えます。
日常的に携帯する書類としては、少し負担が大きい印象でした。
保険者によってはカード型・ハガキ型のケースもあるようで、この点は自治体や健康保険組合によって差がありそうです。
制度開始直後に受診。マイナンバーカードなしでも保険診療が受けられた
ちょうど制度開始直後、私自身が名古屋市内の病院を受診する機会がありました。
「マイナ保険証はありますか?」と聞かれ、カードも資格確認書も持っていなかったため不安がよぎりましたが、結果的には従来の健康保険証だけで大丈夫でした。
窓口でオンライン資格確認を行っていただき、保険診療として受けられました。
国は2026年3月末まで経過措置を設けており、有効期限切れの健康保険証でも保険加入が確認できれば対応されるということのようです。
移行期でも現場では丁寧に運用されていることを実感した場面でした。
次回以降は「顔認証」や「暗証番号」で本人確認がスムーズに
受付の方によると、次回はマイナンバーカードを持参するとスムーズとのこと。
- 医療機関・薬局の顔認証付きカードリーダーで登録可能
- 顔認証または暗証番号入力で本人確認が完了
制度が整備されていくにつれ、手続きの簡便さは今後さらに進んでいきそうです。
地域で情報を共有することが、不安の軽減につながる
今回の受診では、従来の保険証だけでも問題なく手続きしていただけました。
制度が変わる時期は不安が生じやすいものですが、実際の様子を知っているだけで心構えがしやすくなります。
名古屋市北区・西区のように幅広い世代が暮らす地域では、身近な体験を共有することで、日々の戸惑いが少し軽くなるのではないでしょうか。今回の経験が、同じ地域で暮らす方の参考になれば幸いです。


