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【2025年開催レポ】名古屋市北区の春の風物詩「黒川友禅流し」。地域に受け継がれる伝統文化と春の景色

名古屋市北区・名城公園近くの城北橋から上飯田の夫婦橋に至るまで続く黒川の桜並木は、身近な桜の名所として地域の方々に親しまれています。

2025年3月29日、北区の春の風物詩「黒川友禅流し」が、黒川・辻栄橋付近で開催されました。

黒川友禅流しとは

黒川友禅流しは、かつて黒川沿いで盛んに行われていた名古屋型友禅の糊落としの風景を再現する催しです。

名古屋友禅は、京都から伝わった技法がこの地で独自に発展し、
古典的なモチーフと、渋く落ち着いた美しさが特徴とされています。

地域の歴史と文化を今に伝える、北区を代表する春の行事のひとつです。

音楽とともに始まった春の一日

当日午前10時。
市民参加型ジャズビッグバンド「The Polar Star Jazz Orchestra」の演奏でイベントがスタートしました。

10代から70代までのメンバーが「北区を音楽で盛り上げる」をテーマに活動されているそうで、年代を超えて音楽でつながる姿が印象的でした。

続いて、みこと会による琴の演奏。
「さくら三重奏」「春の海」の音色が、黒川沿いに静かに広がっていきます。

子どもたちの願いをのせた「おさかな流し」

近隣の小学生による「友禅手作りおさかな流し」も行われました。

友禅の布で飾り付けた食品トレイを魚に見立て、川へ流します。
「たくさんの魚や生き物が黒川で生きてほしい」という願いが込められているそうです。

「誰のが早い?」「いけいけ~!」
そんな元気な声も聞こえ、会場はあたたかな空気に包まれていました。

名古屋型友禅の糊落とし体験

メインイベントの糊落としは、小学生と大学生が参加して行われました。

冷たい川の水に手足を浸しながら、真剣な表情で作業する姿が印象的でした。

参加した子どもたちからは
「川の水が冷たかった」
「布がだんだんサラサラになった」
「もっとやりたい」
といった声も。

保護者の方からも「とても良い経験になった」との声が聞かれました。

川と桜があってこそ続く風景

この日は、咲き始めの桜と名古屋友禅の色彩が重なる景色を見ることができました。

一方で、黒川の桜は昭和29年の植樹から長い年月が経ち、現在は保全活動も進められています。

地域・行政・団体が連携して策定した「くろかわ桜プロジェクト」では、
剪定、施肥、植樹などの取り組みが続けられています。

桜を守る市民活動として、

・ゴミ拾い
・草取り
・異常の早期発見
・苗木の寄付や植樹

などが挙げられています。

地域の文化を未来へ

美しい桜と清流があってこそ続いてきた黒川友禅流し。

地域の歴史や文化を、これからも大切にしていきたいと感じる一日でした。

開催概要(2025年)※このイベントは終了しました

日時:2025年3月29日(土)10:00〜11:30
場所:黒川 辻栄橋付近(北区辻本通4丁目)

主催:北区民まちづくり推進協議会、北区役所