名古屋市北区、地下鉄黒川駅から北へ徒歩10分ほど。
八代町の住宅街に、昭和47年の創業以来、50年以上この場所で営業を続けてきた醤油ラーメンの店があります。
店名は「陽龍」。
黒川エリアでは昔から知られた存在ですが、しばらく休業していた時期があり、近くを通るたびにシャッターの様子を気にかけていた、という方も多かったのではないでしょうか。
八代町で続く老舗ラーメン店
41号線の一本西側、サビたトタンの外壁に色あせた庇と、八代町の住宅街に佇む昔ながらの店構え。
年季を感じさせる外観ですが、黒川駅方面から歩いてくると不思議と目に留まります。
名古屋市北区で長く暮らす人にとっては、特別な説明がなくても場所が思い浮かぶ、生活の風景の一部のような存在です。

休業期間に見えた、地域との距離の近さ
休業当初、シャッターに貼られていたのは「当面の間休業します」という一枚の貼り紙でした。
その後、訪れるたびに目に入るようになったのが、少しずつ増えていった手書きのメッセージです。

「今はゆっくり休んで」「再開を待っています」。
短い言葉から、長年通ってきた人たちの思いが伝わってきました。
お子さんが描いたラーメンの絵もあり、この店が家族の記憶の中にしっかり刻まれていることがうかがえます。

営業再開後の店内と客層
営業再開後、ラストオーダー近くに伺うと、10席ほどのカウンターはほぼ満席。
常連と思われる方、学生さん、家族連れなど、年齢層はさまざまです。
厨房に立っていたのは、現在店を切り盛りしている2代目の息子さん。
以前から通っていた方なら先代の大将の姿を思い出すかもしれませんが、世代交代を経たいまも、店の空気やリズムは大きく変わっていないように感じられました。
懐かしさが残る、陽龍の醤油ラーメン

メニューは、通常のラーメン、肉たっぷりの特製、肉なしの3種類。
サイドメニューはライスのみという、ラーメン一本で続けてきた店らしいシンプルな構成です。
今回は通常のラーメンを注文しました。
運ばれてきた一杯は、見た目はごく素朴。
あっさりとした醤油スープに歯切れの良い麺、もやしの食感とチャーシューのうまみが重なり、自然と箸が進みます。

派手さはありませんが、「また食べたい」と思わせる一杯。
名古屋市北区で長年支持されてきた理由が伝わってきました。
店内に残る貼り紙と、これからの営業について
店内には、休業中に寄せられた応援メッセージの一部が今も残されています。
現在は営業時間を短縮しての営業とのこと。今後も変更がある可能性があるため、来店前に確認しておくと安心です。

黒川・八代町で、これからも続いていってほしい。
地域に根づく店を、あらためて大切にしたくなる一軒でした。
店舗情報
- 店名:陽龍
- 住所:愛知県名古屋市北区八代町2丁目76
- 営業時間:月〜木(祝日除く)11:30〜15:00
※ラストオーダーは閉店15分前目安 - 定休日:金・土・日・祝(変更の可能性あり)
※本記事は取材時点の情報に基づいています。現在はメニューや価格、その他の状況が異なっている場合がありますので、ご利用の際は最新情報をご確認ください。
黒川エリアでは、飲食店だけでなく、昔ながらの銭湯なども地域に根づいています。
【名古屋市北区】81歳の看板娘がお出迎え。創業60年以上の「長喜温泉」で、名古屋屈指の“昭和ストロングサウナ”を体験してきました
も、黒川の空気感を知る記事としておすすめです。