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【名古屋市北区】志賀公園が光と食と踊りで賑わう!雨にも負けず開催された「お月見祭り」開催レポート

秋風が肌寒さを増す10月初旬、志賀公園で「お月見祭り」が開催されました。
今年のテーマは「光と食と踊りを楽しむ」という、なんとも心躍るもの。
しかし、開催直前まで降り続いた雨は、祭りのムードに水を差しかねない天敵でした。

詳しいイベント内容はこちらの告知記事もご覧ください。

【1日目:10月4日(土)】子どもたちの願いが天に届いた奇跡の一日

開催日である10月4日(土)は、予報では雨。
参加者に話を聞くと、前夜、子どもたちは自宅などでたくさんの「てるてる坊主」を作り、開催への懸命な願いを込めていたといいます。
その願いが天に届いたのか、当日は重たい雲が空を覆いながらも、奇跡的に「くもりから小雨」に留まるという幸運な展開に。

午後6時過ぎに会場を訪れると、天候の懸念にも関わらず、公園には予想以上の人々が集まっていました。
雨の影響で電飾は控えめでしたが、それもまた趣深い夜の光景を演出。
地域住民にとっては見慣れた公園の景色が一変し、特に夜間にキッチンカーが並ぶ光景は、志賀公園では初めての試みで、珍しさも手伝って賑わいを見せていました。
出店を取りやめたブースもあったようですが、夜空の下で立ち並ぶキッチンカーの明かりは、集まった人々の心も温かく照らしていました。

本格的な盛り上がりを見せたのは午後6時半から。公園周辺にもずんずんと音が響き渡る中、祭りの目玉である盆踊りがスタートしました。
盆踊りの前には、ステージでの子どもたちの演武演奏や、地域の方によるダンスパフォーマンスや漫才が行われ、会場を温めました。
地域住民による手作りの企画が満載で、天候の不安を吹き飛ばすような一体感が会場全体を包み込みます。

そして始まった盆踊り会場では、浴衣や法被姿に加え、中にはコスプレ姿の人も。
今年の踊り納めを満喫しようと「盆オドラー」たちが輪を作り、熱気あふれる踊りで場を盛り上げます。
使用された楽曲も、名古屋での定番「ダンシングヒーロー」や「河内おとこ節」、YOASOBIの「アイドル」やCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」といった近年のヒット曲まで取り入れられ、老若男女が一体となり踊る光景は、まさに地域のお祭りの醍醐味です。

特に参加者から声が上がったのは、YOASOBIの「アイドル」の盛り上がり。
振り付けにはみんなが腕を振り回すシーンがあり、その時に「ぐるぐるぐるぐるグルコサミン!」のユニークな掛け声が自然発生。
子どもも大人も一体となって盛り上がりを見せました。
天候にとらわれずに楽しむ参加者の心意気が、お祭りの熱気を最高潮へと導きました。

【2日目:10月5日(日)】雨に濡れても心は温かく

しかし、願いもむなしく翌5日(日)は、前日よりも本格的な雨に。残念ながら、楽しみにされていた盆踊りは中止となってしまいました。

後日、出店者の方にお話を伺うと、「あの雨のわりに、多くの方が足を運んでくれて本当にありがたかった」との声が聞かれました。「もし晴れていたら、もっと楽しいお祭りの景色を見せられただろう」と悔しさをにじませつつも、来場者への感謝と次回への意欲を語ってくれました。

志賀公園のお月見祭りは、天候に恵まれない中でも、集まった人々の熱意と工夫、そして「楽しもう」という心意気によって、忘れられない思い出を刻みました。
光と食、そして踊りの力を借りて、地域の絆を再確認した二日間だったと言えるでしょう。

雨にも負けず開催された、2025年の志賀公園「お月見祭り」は、次へと続く希望の光を残して幕を閉じました。
次回はどんな趣向を凝らして、楽しいお祭りの景色を見せてくれるか、今から楽しみでなりません。