2025年6月、名古屋市西区の初夏を告げる行事「浄心天王祭(通称:弁天祭)」が開催されました。
今年は雨がぱらつく天候となりましたが、それでも会場には、地域らしい温かなにぎわいが広がっていました。
■ 雨の中でも、人はちゃんと集まっていた
私は当日19時ごろ、会場へ向かいました。
空は厚い雲に覆われ、時折細かな雨が落ちてくる天気。開催前から「雨でもやるのかな」と気にする声もありましたが、予定通り開催されました。
会場では、傘の人、レインコートの人、何も着ずに歩く人とさまざま。
傘を差すと人とぶつかりやすいためか、フード付きレインコートの方も多く見かけました。
昨年と比べると人出はやや落ち着いている印象。ただその分、屋台は回りやすく、ゆっくり楽しめる時間帯もありました。

■ 子どもたちは、天気より「楽しい」が優先
印象的だったのは、子どもたちの様子です。
多少濡れることは気にせず、屋台をはしごして歩く姿があちこちで見られました。
今年は、小さなお子さん連れはやや少なめ。
一方で、学校帰りと思われる小学生〜高校生の姿は多く、友達同士で屋台を回る様子が印象に残りました。

■ 雨の日だからこそ見えた景色
濡れた道路に屋台の灯りが映り込み、
いつもの弁天祭とは少し違う、幻想的な景色が広がっていました。

商店街沿いに並ぶ屋台の灯りが、雨の路面に揺れて反射する光景は、
にぎやかさの中に、少しだけしっとりした空気を感じさせます。
■ 地域の名前が並ぶ提灯。守られてきた祭り
会場には、地域の事業者や団体の名前が並ぶ提灯も掲げられていました。
こうした光景からも、この祭りが地域に支えられて続いてきたことが伝わってきます。

■ 屋台だけではない。宗像神社での神事
弁天通商店街から少し入った宗像神社では、
輪くぐり神事など、災いを祓い清める行事も行われていました。
屋台のにぎわいと、静かな祈りの空間。
両方が共存しているのも、このお祭りの特徴です。

「続いていること」そのものが価値
昨年は、5年ぶりの開催ということもあり、多くの人でにぎわい、華やかな空気に包まれていました。
今年は雨の影響もあり、昨年と比べるとやや落ち着いた雰囲気。
それでも、屋台を巡る人や、友人同士で歩く学生たちの姿は途切れることなく、このお祭りが地域の中にしっかり根付いていることを感じさせてくれました。
浄心天王祭は、長い時間をかけて地域に受け継がれてきた行事のひとつ。
その年の天候や状況によって表情は変わりますが、こうして続いていること自体が、地域にとって大切な意味を持っているように感じました。
また来年、どんな景色になるのか。
この場所に集まれる時間を、楽しみにしたいですね。
