名古屋市内で続いていたインフルエンザの急増が、12月に入り 今季初めて前週比で減少 しました。
市の最新データ(第48週:11月24日〜30日)では、定点当たり報告数は 50.38(患者報告数 2,519人)。
前週の 64.34(第47週) から減少に転じています。
ただし警報基準「30」は大きく上回っており、引き続き注意が必要です。
■ 名古屋市:第47週で今季の山に達し、第48週で減少へ
名古屋市では11月中旬から急増が続き、
第47週(11/17〜23)には定点当たり 64.34 と今季最大の値を記録。
その後、第48週(11/24〜30)には 50.38 となり、
今季初めて“前週比で減少”が確認されました。
| 週 | 名古屋市の定点当たり報告数 |
|---|---|
| 第46週(11/10〜16) | 41.22 |
| 第47週(11/17〜23) | 64.34 ← 今季最大値 |
| 第48週(11/24〜30) | 50.38 ← 今季初の前週比減 |
減少は見られたものの、依然として高い水準で推移しています。
■ 警報レベルは継続。流行が収束したとは言えない状況
名古屋市・愛知県ともに、警報基準である「30」を継続して上回っています。
今回の減少は今季の流行状況を考える上で重要な動きではあるものの、
「ピークを越えた」と判断できる段階ではない
という点には注意が必要です。
市は引き続き、家庭・学校・職場での感染防止策の継続を呼びかけています。
■ 学級閉鎖は引き続き報告中。状況の推移に注意
市内の学校では、12月に入っても 学級閉鎖・学年閉鎖が報告されています。
欠席者数など詳細な状況は、今後の市週報で更新される予定です。
名古屋市による公式データはこちら:
● 集団かぜ(インフルエンザ様疾患)による学級閉鎖状況
https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/eisei/1015269/1015388/1015389/1015390.html
11月中旬の急増については以下でまとめています:
→【名古屋市】インフルエンザ警報発令。市内で急増・学級閉鎖も相次ぐ(2025年11月20日)
■ インフルエンザが疑われる場合の受診先 — 名古屋市の公式案内
受診先が分からない場合は、以下の公的情報が役立ちます。
● 名古屋市:休日・夜間の救急医療案内
当番医療機関(内科・小児科・外科など)が確認できます。
https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/iryou/1008919/index.html
● 愛知県救急医療情報センター(24時間対応)
症状に応じた医療機関を電話で案内。
電話:052-263-1133
https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/iryou/1008919/1008943.html
● 名古屋おしえてダイヤル
夜間・休日の医療機関相談に対応。
https://faq.city.nagoya.jp/faq/detail.aspx?id=1558
※ 医療機関によって受付状況が変わるため、受診前の電話確認をおすすめします。
■ 小児・未成年の“異常行動”には引き続き注意を
厚生労働省は、インフルエンザ罹患時に
抗インフルエンザ薬の使用の有無に関わらず、一部の小児で異常行動の報告がある
としています。
自宅療養時は、特に発症後2日間、転落などの事故に十分注意してください。
■ 編集部より(アーカイブ注記)
この記事は 2025年12月5日時点の状況 をまとめたアーカイブです。
名古屋市の急増期(11月中旬)のまとめはこちら
