※この記事は「2025年11月20日時点」の状況を記録したアーカイブです。
名古屋市内でインフルエンザの流行が急速に広がっています。
愛知県は 11月20日、定点あたり報告数が警報基準「30」を超えたことを受け、インフルエンザ警報を発令。
市内でも複数の小中学校・園で学級閉鎖が相次ぎ、例年より早い時期に大きな流行が立ち上がっています。
■ 名古屋市:流行の立ち上がりが“例年より早い”
名古屋市の定点あたり報告数は、10月下旬から急増し、11月に入ってさらに加速しました。
11月16日までの最新データ(第46週)で、すでに警報基準「30」を大きく超えており、今回の警報発令につながっています。
| 週 | 報告数(名古屋市) |
|---|---|
| 第42週(10/13〜19) | 1.10 |
| 第43週(10/20〜26) | 3.68 |
| 第44週(10/27〜11/2) | 10.54 |
| 第45週(11/3〜11/9) | 20.86 |
| **第46週(11/10〜11/16) | 41.22 ← 警報基準超え** |
※第47週(11/17〜11/23)の数値は、11月20日時点では未発表です。
名古屋市衛生研究所のPCR検査では、A/H3型(季節性インフルエンザ・“香港型”) が検出されており、今季の主体とみられています。
■ 愛知県、11月20日に“インフルエンザ警報”を発令
愛知県全体の定点報告数も急増し、
第46週(39.56)が警報の目安「30」を突破。
これを踏まえ、県は 11月20日にインフルエンザ警報を発令 しました。
警報発令は、
- 今後もしばらく流行拡大が続く可能性あり
- 地域や学校での感染対策をいっそう強化すべき段階
であることを示しています。
■ 市内の学校でも学級閉鎖が相次ぐ
名古屋市では11月に入り、小学校・中学校・保育園・幼稚園で学級閉鎖・学年閉鎖が相次いでいます。
11月は修学旅行や運動会、校外学習など学校行事が多い時期でもあり、
「無事に行けるだろうか」と気をもんだご家庭も多いのではないでしょうか。
学校現場からは、
「例年より早い」「流行の立ち上がりが急だ」
といった声も聞かれています。
■ 急な発熱・症状が出たら — 名古屋市の救急医療案内(公式)
受診先が分からないときは、以下の公的情報が役立ちます。
● 名古屋市:休日・夜間の救急医療案内
当番医療機関(内科・小児科・外科など)が確認できます。
https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/iryou/1008919/index.html
● 愛知県救急医療情報センター(24時間対応)
症状に応じた医療機関を電話で案内。
電話:052-263-1133
https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/iryou/1008919/1008943.html
● 名古屋おしえてダイヤル
「夜間・休日、どこへ行けば?」という相談に対応。
https://faq.city.nagoya.jp/faq/detail.aspx?id=1558
※ 医療機関によって受付状況が異なるため、事前の電話確認をおすすめします。
■ 小児・未成年の“異常行動”にも注意
厚生労働省によれば、
抗インフルエンザ薬の使用有無にかかわらず、小児・未成年で異常行動が報告されることがあります。
自宅療養時には転落などの事故防止のため、発症後2日間は目を離さず慎重に過ごしてください。
■ 編集部より(アーカイブ注記)
この記事は 2025年11月20日時点 の状況を記録したアーカイブです。
流行状況はこの後も変化しています。追加情報はこちらをご覧ください。→12/5公開「今季初の前週比減」記事)
