記憶に残る景色
名古屋市西区・上小田井駅前で長年親しまれてきた「TSUTAYA上小田井店」は、2023年8月31日をもって閉店しました。
映画やドラマをレンタルしたり、本や文具を購入したり、待ち合わせの目印になったり──。駅前を利用する人にとって、この店舗は単なるレンタルショップではなく、日常の風景の一部だったという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、閉店当時の様子とともに、地域に親しまれた店舗の記録として残します。
上小田井駅前のシンボルだった三角屋根
TSUTAYA上小田井店は、名鉄犬山線・地下鉄鶴舞線「上小田井駅」のすぐ近くにありました。
遠くからでも目を引く三角屋根の建物は駅前のランドマーク的な存在で、「あの三角屋根の前で待ち合わせ」という人も少なくありませんでした。
この建物は、もともとスポーツ用品店「アルペン」として利用されていた建物で、その特徴的な外観は長年にわたり上小田井駅前の風景を形づくっていました。
2005年から18年間、地域の暮らしに寄り添った店舗
TSUTAYA上小田井店がオープンしたのは2005年12月。
DVDやCDのレンタルが身近だった時代、多くの人が作品を借りに訪れました。
私自身もここで会員カードを作り、映画やドラマを借りていた一人です。作品を選び、自宅でゆっくり楽しむ時間は、当時ならではの楽しみでした。
動画配信サービスが普及してからはレンタルを利用する機会が減りましたが、配信では見つからない作品を探せる場所として利用されていた印象があります。
書店や文具、ガシャポンなど幅広い売り場も魅力
店内には書籍コーナーが併設され、文具や雑貨も充実していました。
近年は大きなガシャポンコーナーも設けられ、レンタルだけでなく、子連れでも気軽に立ち寄れる店舗へと変化していました。
また、駐車場では不定期にキッチンカーが出店し、水曜日によく見かけたメロンパンの販売車を覚えている方もいるかもしれません。

焼きたての香りに誘われて立ち寄る──そんな何気ない日常も、この場所ならではの思い出となっています。
閉店当時の店内の様子
2023年8月上旬に店舗を訪れると、「2023年8月31日(木)22時をもちまして閉店」と書かれた案内が掲示されていました。
店内では閉店セールが行われ、棚が空き始めた売り場も見られました。
文具コーナーにはノートやペン、シールなどがわずかに残り、書籍コーナーでは雑誌のバックナンバーが110円〜330円の均一価格で販売されていました。
長年親しまれてきた店舗が静かに役目を終えていく様子が印象に残っています。
建物の解体と駅前の変化
閉店当時、店員の方に伺ったところ、建物は取り壊される予定とのことでした。
別の店舗へ引き継がれるのではなく、三角屋根の建物そのものが姿を消すと知り、長年見慣れた駅前の景色が変わることに寂しさを感じたのを覚えています。
店舗だけでなく、街の風景もまた少しずつ移り変わっていきます。
現在、跡地はスギ薬局として営業
TSUTAYA上小田井店の閉店後、建物は解体され、現在は跡地にスギ薬局がオープンしています。
食品や日用品も取り扱うドラッグストアとして営業しており、地域の暮らしを支える新たな店舗となりました。
この場所を訪れるたびに「以前ここにはTSUTAYAがあった」と思い出す方もいるかもしれませんね。

上小田井駅前に残る18年間の記憶
TSUTAYA上小田井店は約18年にわたり、上小田井駅前の日常に寄り添ってきました。
レンタルショップとしてだけでなく、本を選び、文具を買い、待ち合わせをし、ときにはキッチンカーに立ち寄る──そんな何気ない日常のひとコマを支えてきた場所でもあります。
現在、駅前の風景は当時とは大きく変わりました。しかし、この場所が長年にわたり地域で親しまれてきたことは、上小田井の街の記憶のひとつとして残り続けるのではないでしょうか。

店舗情報
店名:TSUTAYA上小田井店 ※閉店しました。
住所:名古屋市西区八筋町282-1
営業時間:9:00~22:00(2023年8月閉店時)
更新履歴 2026年7月:跡地情報を追記し、地域アーカイブとして記事全体を再構成。
