名古屋市北区、地下鉄黒川駅から徒歩1分ほど。
大通りから一本入った路地に、長年このまちで親しまれてきた食堂がありました。菊井カツ 黒川店です。

黒川駅から徒歩1分、路地に佇む昔ながらの食堂
黒川駅のバスロータリー側から歩くと、ほどなく見えてくる看板。到着したのは11時25分ごろで、入口にはまだ「準備中」の札がかかっていました。
それでも背後には数人の男性客。開店を待つこの光景から、地元の日常に溶け込んだ店であることが伝わってきます。
11時30分ちょうどに暖簾が上がると、店員さんがにこやかに迎えてくれました。一見すると入りづらさを感じる外観ですが、その印象はすぐに和らぎます。
昭和の空気が残る店内と、名物・馬肉の串カツ

店内はカウンター4席ほどと、小上がり座敷が3卓。
高い位置に設置されたテレビや壁付けの扇風機など、どこか懐かしい昭和の空気が残っています。エプロンに三角巾姿の店員さんたちの立ち居振る舞いにも、気取らない親しみやすさを感じました。
メニューを開いてまず目に留まるのが、串カツが「とん(豚)」と「うま(馬)」の2種類あること。
一般的には豚肉が定番ですが、この店で長年親しまれてきた名物は、馬肉の串カツでした。
揚げたて串カツランチの内容と、軽やかな食べ心地

この日は、馬肉串カツ5本に揚げ出し豆腐、なすの小鉢、ごはんと漬物が付くランチを注文。
揚げたてで運ばれてきた串カツは、10cm弱の小ぶりサイズです。
衣はやや厚めながら、馬肉自体に脂身が少ないため、口当たりはとても軽やか。
サクッとした食感にソースが絡み、つい次の一本に手が伸びます。豚肉の串カツとはまた違う、あっさりとしたおいしさが印象的でした。
食材価格が上がる中でも、日常使いしやすい内容と価格設定だったと感じます。
キャベツは希望すれば量を調整してもらえるなど、食品ロスへの配慮もさりげなく行われていました。
ソースも地元の味にこだわり
ソースは、長年変わらず、愛知県清須市の太陽食品の日乃鳥ソースを使い続けています。
以前は容器に浸すスタイルだったそうですが、取材時はボトルで提供されていました。
串カツは5本単位で追加注文が可能で、食べきれない場合は持ち帰りにも対応。「もう少し食べたい」と思ったときにも頼みやすい、柔軟さがありました。

近所にあったら通いたくなる距離感
昼のピークが落ち着くと、店内には店員さんたちの雑談が聞こえ、和やかな空気に包まれていました。
帰り際に「もっとゆっくりしていっていいのよ」と声をかけられ、その距離の近さが心に残ります。
名古屋市北区・黒川の名物食堂「菊井かつ」。馬肉の串カツ、ぜひ一度味わってみてください。
店舗横には1台分の駐車スペースがあり、店内には提携駐車場の案内も掲示。黒川駅から近く、電車でも車でも利用しやすい立地です。
【店舗情報】
- 店名 菊井カツ 黒川店
- 住所 名古屋市北区敷島町10
- 定休日 月・火
- 営業時間 昼11:30~14:00 (L.O13:30) 夜17:00 ~20:30 (L.O19:45) 日曜日は夜営業のみ
※菊井カツ黒川店は2024年3月に閉店しました。本記事は、2023年8月当時の体験を記録したアーカイブとして公開しています。なお、休業に至る背景や店の歴史については、「【名古屋市北区】黒川駅近く、昭和の味を守ってきた『菊井かつ 黒川店』休業へ」で詳しく紹介しています。
