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【名古屋市西区】ラスト2日は閉店セールも!庄内通の絵本カフェ「たんぽぽ」、年内で閉店へ。

3年7か月、親子のそばに寄り添い続けた小さな居場所

名古屋市西区・庄内通にある 「えほんカフェ たんぽぽ」 が、2025年12月をもって実店舗での営業を終了することが分かりました。

リサイクル絵本の販売を中心に、駄菓子や雑貨、季節のミニワークショップなど、地域の親子が気軽に立ち寄れる“小さな居場所”として親しまれてきた たんぽぽさん。
その歩みは 約3年7か月 にわたります。

お店を訪れた方なら、きっと誰もが感じたであろう—「ここに来ると、ほっとする」
そんな小さなぬくもりがつまった場所でした。

その足跡をあらためて振り返ります。

はじまりは、小さな“えほんやさん”

たんぽぽの歩みは 2022年4月、西区又穂町の長屋の一角をセルフリノベーションした小さな店舗から。
店主の久保田さんは、長年保育の現場に立ち続けてきた元保育士で、
「絵本を通して、親子の時間を豊かにしたい」
という思いを胸に、小さな絵本屋さんをオープンしました。

このころの店内は、まさに手作りのあたたかさそのもの。
扉を開けると、壁際にずらりと並ぶ絵本の棚。
手書きのPOP、紙工作の飾り、子どもの目線に合わせて置かれた駄菓子のコーナー。
散歩や園帰りにふらっと立ち寄る親子も多く、自然と人が集まる場になっていきました。

当時の様子を詳しくご紹介した記事はこちら↓

庄内通へ移転。カフェとしての“新しい顔”

2023年10月、店舗は現在の庄内通へ移転し、名称も「えほんカフェ たんぽぽ」へ。
セルフカフェやイートインメニューが加わり、絵本をより身近に楽しめる場所へと広がりました。

2023年10月の移転オープン当時の様子はこちらもご覧ください↓

たんぽぽが大切にしてきた “3つの小さな体験”

● リサイクル絵本

名作、図鑑、季節の絵本まで、 宝探しのような棚は思わず次から次へと手に取りたくなります。
子どもたちが触れるものだから、丁寧に状態の良いものを選別し、季節ごとのテーマに沿って陳列するなど、工夫を凝らしました。
買いやすいお手頃な価格帯も子育て世帯にとって大きな魅力でした。

● 駄菓子の販売

子どもたちが10円・20円握りしめて選ぶ光景は、たんぽぽの日常風景。
“自分で選ぶ”という小さな喜びを大切にしてきました。
親子で寄り道したくなる、ちょっとした楽しみのひとつでした。

● 季節のミニ工作 ― 店内に散りばめられた工夫

工作やカレンダーづくりなど、「今日はどんな発見があるかな?」と、自然にワクワクできる企画が人気でした。
五感を刺激するワークショップが予約なしでも参加できる。この柔軟さは子育て中のご家庭にとってとてもありがたいものでした。

そのほかにも絵本好きの大人の会、たんぽぽ祭り、心育教室など…
時期によってはお店を埋め尽くすように親子が集まり、絵本を真ん中にしたつながりが広がっていきました。

規模が変わっても、たんぽぽの軸はいつも同じ。
「親子に寄り添う場所でありたい」その原点は、ずっと変わりませんでした。

店主から感謝のメッセージ

店主の久保田さんが大切にしてきたのは、絵本そのものでなく、“絵本を通して楽しむ親子時間”。
実店舗の終了は寂しいニュースですが、たんぽぽの歩みが止まるわけではありません。
久保田さんは、これまで関わってくれた地域の方への感謝を、次のように語っています。

「3年7ヶ月前にはじまったたんぽぽ。
現店舗に移転してから2年2ヶ月、本当にたくさんの出会いがあり、みなさんのおかげで温かい場所として続けることができました。
閉店後は、店舗でいただいたご縁をつなぎながら違った形で進んでいきます。
関わってくださったすべてのみなさま、本当にありがとうございました。これからのたんぽぽも、どうぞよろしくお願いいたします。」

今回の実店舗の営業終了は“次のステージへ進むための節目”。そう表現するほうが近いのかもしれません。

年内の営業日(2025)はあと3日。閉店セールも!

  • 12/12(金)13:00~17:00
  • 12/21(日)13:30~17:00 ※セールあり
  • 12/26(金)10:00~17:00 ※セールあり

最終二日間で閉店セールが行われるようです。
絵本キャラクター雑貨、リサイクル絵本、ハンドメイド全品30%offを予定されているようですよ!
例→800円が560円、500円が350円、300円が210円

変更の可能性があるため、公式インスタグラムをご確認ください。

【店舗情報】

店名 えほんカフェ たんぽぽ 
住所 名古屋市西区庄内通4-24-6 メゾリエ庄内通102