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【名古屋市北区】住宅街の隠れ家的な焼肉店 —— 女将さんが50年守り続ける『大和園』


名古屋市北区の住宅街の中にひっそりと佇む一軒の焼肉屋。
『大和園』は長年地元の人たちに親しまれてきました。
駅からは少し離れた場所にあり、通りを歩いていても、うっかり通り過ぎてしまいそうなほど控えめな店構えです。
木製の看板は明るく照らされることなく、目を凝らしてやっと店名が読めました。

扉を開けると、隠れ家のようなこじんまりした空間。照明を抑えた落ち着いた雰囲気です。
女将さんが一人で切り盛りするこの店は、開店から50年にもなるそう。

訪れたのは平日の夜、他に客は馴染みらしい一組のみ。
先客が静かに食事を終えて退店した後は、貸し切り状態に…。
それもそのはず。女将さん一人での営業のため無理のないペースで店を続けており、今は予約制に近い形だそう。
来店前に電話での確認がおすすめです。

実食レポ

まずはビール。そしてカルビ。モモ、塩さがり。どれも厚すぎず、ほどよい切り方。

カルビ957円(税込み)
本日の限定品 牛モモ(赤身)
塩さがり1078円(税込)

たれはさらりとした透明感のある“あっさり系”。
甘辛い濃厚だれが主流の店も多い中で、この軽やかさは新鮮に感じます。
卓上にはすりおろしニンニクも用意されていました。少しパンチをきかせたい方はどうぞ。

どれも丁寧に下ごしらえされ、肉質は細やかでとても柔らか。口の中でとろけるような味わいです。
焼きすぎにはご注意を。

みそだれに漬け込まれたレバー。タレが焦げる香りに食欲をそそられました。


焼いては食べ、焼いては食べ…。皆、美味しいタイミングを逃すまいと、ただひたすらに肉と向き合うため、おのずと口数が少なくなっていました。

女将さんの言葉

帰り際、女将さんと交わす一言二言。
「もうね、五十年になるのよ」と女将さん。
若いころに店を始め、気づけば地域と共に半世紀。子どものころから、焼肉ならここ、というお客さんも多いようです。

「いつまで続けられるかわからないけどねー」
そう呟いたあと、すぐに「ま、できるうちは頑張るよ」と笑ってみせました。

特別な宣伝もなく、ただ日々を丁寧に重ねてきた店。
駅から離れた立地にもかかわらず、長年にわたって地元の人々に親しまれてきたのは、きっと女将さんのあたたかな人柄もあるのでしょう。

隠れ家的な雰囲気で美味しい焼肉を楽しみたいとき、訪れてみてはいかがでしょうか。
来店前には電話でのお問い合わせがおすすめです。

店舗情報

店名 大和園

予約 052-915-1605 

住所 名古屋市北区金城3-6-4

アクセス 市営バス 光音寺町(すぐ目の前)

※以前は駐車場があったとの情報もありましたが、現在は専用駐車場はありませんので、近隣のコインパーキングをご利用ください。