庄内緑地で続く、地域手づくりの夏まつり
名古屋市西区の庄内緑地で行われている「庄内緑地夏まつり」は、地域住民の手で続けられてきた夏のイベントです。
キッチンカーや子ども向けのゲームコーナー、地域団体によるステージ、そして夜には打ち上げ花火。
大規模な観光イベントとは少し違い、暮らしの延長にある「地域の夏の時間」として親しまれてきました。
名古屋市西区の上小田井エリアや庄内通周辺、また名古屋市北区側からも訪れやすく、家族連れや地域の方が集まる場として続いています。
地域の思いから始まった夏まつり
この夏まつりは、かつて名古屋の夏の風物詩だった矢田川花火大会の後を受け継ぐ形で始まりました。
矢田川花火大会は2004年を最後に休止。
住宅事情や警備体制など、さまざまな理由から復活は叶いませんでした。
その後、「子どもたちに夏の思い出を残したい」という地域の声から、2016年に庄内緑地で第1回がスタート。
当初は花火の打ち上げはありませんでしたが、地域の支援が広がり、2018年には小規模ながら花火が実現しました。
コロナ禍による中止や制限開催などを経ながら、地域主体のイベントとして続いています。

西区のmozoワンダーシティでは7月、祭りに先立ち、実行委員会によるプレイベントが行われました。
会場では、過去開催の様子を紹介するパネル展示などが行われ、地域の方に夏まつりを知ってもらう取り組みが続けられています。
展示を見ながら、地域の人たちが「自分たちの手で祭りを続けていこう」としている空気を感じました。
会場で楽しめる内容
会場では、地域の雰囲気を感じながら楽しめる企画が並びます。
キッチンカーでは、たこ焼きやポテト、お肉系メニュー、スイーツなど、子どもから大人まで楽しめる内容。
夕方前から営業することもあり、少し早めに訪れて食事を楽しむ方も見られます。
ゲームコーナーは、地域の方が手づくりで運営。
小さな子どもでも参加しやすい内容が多く、安心して過ごしやすい空気があります。
ステージでは、津軽三味線や和太鼓など、地域色のあるパフォーマンスが行われ、会場の雰囲気を盛り上げます。
約10分の打ち上げ花火がつくる夏の記憶
庄内緑地夏まつりのクライマックスは、打ち上げ花火です。
時間は約10分ほどと長くはありませんが、地域の人にとって大切に続けられてきた時間です。
昨年、買い物帰りに花火の音に気づき、
近くのスーパーの屋上から子どもと一緒に見上げたことがあります。
庄内緑地の花火は、会場だけでなく、
暮らしの延長の中で出会える花火です。
自宅のベランダや帰宅途中の道から見上げる花火。
日常の中にふと現れる夏の景色として、記憶に残る存在になっています。

■2025年の開催について(記録)
2025年は、8月11日に開催が予定されていましたが、
天候不良のため中止となりました。
地域主体で続いてきたイベントだからこそ、安全を最優先にした判断だったことがうかがえます。
地域で続いていく夏の風景として
庄内緑地夏まつりは、地域の人の思いで続いてきたイベントです。
派手さよりも、「地域にあること」そのものに意味を感じる方も多いのではないでしょうか。
これからも、名古屋市西区の夏の景色のひとつとして、続いていく時間になりそうです。
