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【名古屋市北区】黒川友禅流しとは?名古屋型友禅の糊落としを再現する春の伝統行事

名古屋市北区の黒川で行われる「黒川友禅流し」は、名古屋型友禅の“糊落とし”の風景を再現する春の伝統行事です。
会場となるのは、黒川にかかる辻栄橋付近。
川面に広がる友禅の布と水の流れが重なり、この地域ならではの春の景色をつくります。

この催しには「黒川に清流を」という願いが込められており、地域の歴史や文化を次の世代につないでいく機会にもなっています。

黒川友禅流しとは

友禅流しは、染色工程のひとつである「糊落とし」を川で行っていた時代の作業を再現したものです。
かつて黒川沿いには染色工場が多く存在し、糊落としの風景が日常の中にありました。
その歴史を今に伝える形として、平成11年からイベントとして開催されています。

一度途絶えた文化を、地域の人たちが未来へつなごうと復活させた行事でもあります。

名古屋友禅の特徴

名古屋友禅は江戸時代、京都から伝わった技法がこの地で独自に発展したものです。

華やかな京友禅に対し、
色数を抑えた落ち着いた色合い、古典的なモチーフが特徴とされています。

昭和58年には伝統工芸品として認定されました。

技法は
・手描き友禅
・型友禅
に分かれ、黒川友禅流しで再現されるのは主に「型友禅」の糊落としです。

「桜」との重なりは、その年ごとの春の表情

2024年は桜の開花がやや遅く、黒川友禅流し当日はつぼみが多くみられました。

黒川友禅流しは、例年3月下旬ごろに開催されることが多く、地域では春の訪れを感じる行事として親しまれています。

桜の開花状況によって景色は毎年変わります。
満開と重なる年もあれば、咲き始めの時期に行われる年もあります。

自然の流れとともに表情が変わるのも、この行事の特徴です。

観覧環境について(会場の特徴)

黒川友禅流しは、川沿いの遊歩道から観覧する形になります。

会場周辺は広いスペースではないため、開催時間帯は人が集まりやすく、場所によっては見えにくくなる場合もあります。
特に友禅流しの時間帯は写真撮影をされる方も多く、観覧位置は大きく動きにくい傾向があります。

ベビーカーや、小さなお子さん連れの場合は、周囲の安全に配慮しながらの観覧になります。

黒川の桜とともに守られてきた風景

黒川の桜並木は、昭和29年に市民によって植樹されたのが始まりとされています。

現在は樹齢70年を超える木も多く、保全活動も進められています。
地域住民・行政・団体が連携し、剪定や植樹、維持管理が続けられています。

美しい川と桜があってこそ、この行事の風景が成り立っています。

受け継がれてきた地域の文化

大規模なお祭りとは少し違い、
地域の中で長く受け継がれてきた行事。

続いていることそのものに、
この地域の時間の積み重なりを感じます。

毎年少しずつ違う春の景色。
それを見守り続けていくことも、この行事の大切な意味のひとつなのかもしれません。

2025年 黒川友禅流し 開催情報

2025年の開催情報
  • 日時:2025年3月29日(土)10:00〜11:30(小雨決行)
  • 雨天時:2025年3月30日(日)へ順延
  • 場所:黒川 辻栄橋付近
  • 観覧無料
  • アクセス:上飯田線「上飯田」駅から徒歩約5分 ほか