将棋のタイトル戦では、勝負の行方とともに「勝負おやつ」も毎回話題になります。
その土地ならではのお菓子が選ばれることも多く、対局の舞台を知るきっかけになる存在です。
2024年7月、名古屋市東区の徳川園で行われた将棋・王位戦の対局。
この場で、藤井聡太王位が1日目午前のおやつとして選んだのが、名古屋市北区の老舗和菓子店・尾張菓子 きた川の名物「へそくり餅」でした。
この勝負の大舞台で、「へそくり餅」が選ばれたのは、近隣住民のひとりとして、嬉しいものでした。
勝負おやつコンテストで選ばれた8品|藤井聡太王位が選んだ和菓子は?
王位戦の開催に先立ち、名古屋商工会議所主催で「勝負おやつコンテスト」が実施されました。
一般投票と審査員による実食審査を経て、和菓子・洋菓子あわせて8品が選出されています。
〈勝負おやつ候補一覧〉
- へそくり餅(きた川)
- 季節のフルーツ餅(一朶)
- 竹千代(徳川美術館内 喫茶室)
- きな粉生わらびもち(琥珀堂)
- くま棋士(ステラプリンス)
- 対局!小倉トーストモンブラン(レニエ)
- こぐまくんケーキ(名鉄商店)
- 葵フルーツバターサンド(グリュース)
この中から藤井王位が選んだのが、「へそくり餅」と煎茶。
名古屋らしい素材感と、静かな甘さが印象に残る組み合わせでした。
「へそくり餅」とは?藤井聡太王位の勝負おやつに選ばれた名古屋銘菓
「へそくり餅」は、尾張菓子 きた川が40年ほど前から作り続けている看板商品。
蜜漬けにした金柑を丸ごと一粒、きめ細かな羽二重餅で包んだ和菓子です。
金柑を“小判”に見立て、
それをそっと隠すように羽二重餅で包む姿から「へそくり餅」と名付けられたのだそう。
遊び心がありながら、どこか奥ゆかしさも感じる名前です。
尾張菓子 きた川 名古屋本店を訪ねて|へそくり餅が買える場所

訪れたのは、名古屋市北区にある尾張菓子 きた川 名古屋本店。
名鉄瀬戸線・尼ケ坂駅から徒歩約3分、住宅街の中に静かに佇んでいます。
平日の朝一に足を運びましたが、すでに数組が並んでおり、注目の高さがうかがえました。

店内には、冷やしわらび餅や季節の上生菓子、テレビやSNSで話題になるいちご羽二重など、美味しそうな和菓子がずらり。
お目当ての「へそくり餅」はショーケース上に並んでいました。
へそくり餅は市内や、一部関東の百貨店でも取り扱いがあるようですが、その他の和菓子を含め、すべての商品が揃っているのは本店のみとのこと。
羽二重餅の食感を保つため冷蔵保存は不可で、日持ちは常温で4日間。
名古屋本店では 1個250円(税込) から購入できます。
へそくり餅実食レビュー|金柑と羽二重餅のやさしい味わい

手のひらにちょこんと乗るサイズ感。
表面は寒天でコーティングされ、つるりとした光沢があります。
割ってみると、羽二重餅の中から金柑が丸ごと一粒。
白と黄色のコントラストが美しく、ころんとした見た目もとても愛らしいです。

そっと口に運ぶと、
羽二重餅はふわっとほどけ、上品な甘さが広がります。
続いて感じるのが、蜜漬け金柑の爽やかな酸味と、ほのかなほろ苦さ。
甘すぎず、軽やか。派手さよりも、素材の良さと静かな甘さが際立つ組み合わせでした。
勝負の舞台から、日常のおやつへ
勝負の大舞台で選ばれた和菓子ですが、「へそくり餅」は特別な日のためだけのものではありません。
お茶の時間にひとつ。
ちょっとした手土産に。
日常の中で、そっと寄り添ってくれる一粒です。
藤井聡太王位が勝負おやつに選んだ名古屋の和菓子「へそくり餅」。
気になる方は、ぜひ一度味わってみてください。
店舗情報
店名:尾張菓子 きた川 名古屋本店
住所:愛知県名古屋市北区大杉3-14-7
電話:052-911-3710
営業時間:
・水〜土曜 9:00〜16:00
・日・祝日 9:00〜15:00
定休日:月曜・火曜
最寄駅:名鉄瀬戸線 尼ケ坂駅 徒歩約3分
公式サイト
※本記事は取材時点の情報に基づいています。現在はメニューや価格、その他の状況が異なっている場合がありますので、ご利用の際は最新情報をご確認ください。
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